「Lexis判例速報」2007/09/10発売号の情報


注目 判決 動向 br 2007 6 29 2007 8
FC2 Blog Ranking注目判決動向
2007年6月29日-2007年8月23日
連載 裁判例総覧
第21回
第3 現代型プライバシーの侵害(9)
升田 純
連載
US Case Studies
―最新アメリカ判例・裁判情報
第14回
サーボ弁の製造業者が、販売業者との期間の定めのある継続的製品供給契約を解約する理由として、製造業者の株式を取得した親会社と販売地域が重複しているため、その営業に支障が生じると主張したことにつき、解約に必要な「正当な理由」とはいえないと判断された事例
―Servo Kinetics, Inc., v. Tokyo Precision Instruments Co. Ltd.; Moog, Inc., 475 F.3d 783(2007)―
関西学院大学米国判例情報研究会
(監修)丸田 隆
米国注目訴訟
コーポレート・ガバナンス関連/檀 柔正・安達 理
知的財産関連/岩瀬吉和
クラスアクション関連/中野雄介
判例解説
[民・商事]
升田 純
○1 貸金業法17条所定の書面の交付が否定された事例
2 民法704条所定の悪意の受益者に関する事実上の推定
(最高裁平成19年7月13日第二小法廷判決)
○貸金業者が利息制限法所定の制限利率を超える利息を受領した場合について、貸金業法18条所定の書面を交付しなくても同法43条1項の適用があると認識していても、民法704条所定の悪意の受益者に関する事実上の推定を覆す特段の事情があるとはいえないとされた事例(最高裁平成19年7月13日第二小法廷判決)
○民法704条所定の悪意の受益者に関する事実上の推定(最高裁平成19年7月17日第三小法廷判決)
○金銭の消費貸借に関して基本契約を締結することなく、多数回にわたり貸付け、弁済が繰り返された場合について、過払金が発生した場合には当該過払金をその後に発生する新たな借入金債務に充当する旨の合意が認められた事例(最高裁平成19年7月19日第一小法廷判決)
○市立中学校3年生が他の生徒の執拗、悪質ないじめに遭い、自殺した場合について、いじめを阻止できなかったことにつき教員らの安全配慮義務違反を認めたものの、自殺との相当因果関係を否定した事例(東京高裁平成19年3月28日判決)
○盗難に係る郵便貯金通帳による貯金の払戻しが債権の準占有者に対する弁済として有効とされた事例・無効とされた事例(名古屋高裁平成19年4月18日判決)
○建物建築請負において、打設されたコンクリートの重大な欠陥等を理由とする請負契約の履行不能による請負人の債務不履行責任が認められた事例(名古屋地裁平成19年3月30日判決)
○商品取引員の外務員が50代後半の元信用金庫職員の顧客に対してガソリン等の先物取引を勧誘し、顧客が損失を被った場合について、取引開始時のみならず、取引開始後にも適合性の原則違反、説明義務違反の損害賠償責任が肯定された事例(札幌地裁平成19年4月12日判決)
○貸金業者による公正証書に基づく保証人の預金債権に対する差押えが不法行為に当たるとされた事例(山形地裁平成19年6月19日判決)
○上場会社の株券である拾得物について経済的価値の12%の報労金が認められた事例(京都地裁平成19年7月17日判決)
[民事手続]
慶應義塾大学民事手続判例研究会
(監修)三木浩一
○離婚の訴えにおいて、別居後単独で子の監護に当たっている当事者から別居後離婚までの間の子の監護費用の支払を求める旨の申立てがあった場合には、裁判所は、離婚請求を認容する際に、同申立ての当否について審理判断しなければならない(最高裁平成19年3月30日第二小法廷判決)
○飛行場において離着陸する航空機の発する騒音等により周辺住民らが被害を被っていることを理由とする損害賠償請求権は、将来の給付の訴えを提起することのできる請求権としての適格を有しない(最高裁平成19年5月29日第三小法廷判決)
○被告が訴外人に対して土地区画整理法上の仮清算金の支払義務を有することの確認を求める訴えについて、確認の利益がないとした事例(名古屋高裁平成19年3月29日判決)
[国際民商事]
(監修)櫻田嘉章・渡辺惺之
渡辺惺之
○シンガポール高等法院の欠席判決について執行判決を認めた例(東京地裁平成18年1月19日判決)
[知的財産権]…特許権
岩原将文
○1 レンジフード内の排気口に着脱可能に配設されている金属製フィルタを覆うためのフィルタ装置に関する特許発明において、金属製フィルタとフィルタとの関係が「相似形状」であるか否かについて縦横の辺の長さの比がおおむね等しければ、これにあたるとされた事例
2 レンジフード内の排気口に着脱可能に配設されている金属製フィルタを覆うためのフィルタ装置に関する特許発明において、フィルタが、市販されている金属製フィルタの相当数との間で、おおむね縦横比が等しければ、金属製フィルタに「相似形状」に形成されたフィルタに該当し、本件特許発明の技術的範囲に属するとされた事例
3 本件特許権に無効事由があることから、被告製品の製造販売が本件特許権の侵害である旨を告知、流布した行為は、不正競争防止法2条1項14号に該当するが、同無効事由が進歩性欠如であり、かつ被告製品が本件特許権の権利範囲に属していることを理由に、上記行為に故意過失がないとして、不正競争防止法4条の損害賠償責任が否定された事例
(知財高裁平成19年5月15日判決)
[知的財産権]…審決取消訴訟
東谷幸浩
○不使用取消審判において、商標権者より何らの使用証拠も提出されず、商標登録を取り消す旨の審決が出された後に、審決取消訴訟において、使用証拠が提出されて、当該登録商標の使用に該当するとして先の審決が取り消され、当該商標登録が維持された事例(知財高裁平成19年7月19日判決)
[行政]
橋本 勇
○作業場を持たずに1人で工務店の大工仕事に従事する形態で稼働していた大工が労働基準法及び労働者災害補償保険法上の労働者に該当しないとされた事例(最高裁平成19年6月28日第一小法廷判決)
越智敏裕
○申請型義務付け訴訟(行政事件訴訟法3条6項2号、37条の3)につき、併合提起された取消訴訟が棄却された場合の当該申請型義務付け訴訟の帰すう(広島地裁平成19年7月6日判決)
[税法]
立命館大学税法判例研究会
伊川正樹
○強制競売手続で取得した土地を子会社に転売し、同子会社がその土地の一部を県に売却して租税特別措置法所定の特別控除を適用した事例につき、本件取引は通謀虚偽表示として無効であるとされた事例(名古屋地裁平成18年12月13日判決)
三木義一
○保証債務の履行のための譲渡をし、求償権行使が不能と認定された事例(東京地裁平成19年4月20日判決)
○都市計画法56条に基づく土地の買取りと租税特別措置(名古屋地裁平成19年5月17日判決)
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